前の投稿にも予告していた、今年の年明けに乗ったクルーズ旅行の際、
https://cruisemans.com/@ranpou/4338
クルーズターミナルに到着する前に転倒して圧迫骨折等してしまった母について、最近やっと海外旅行保険の保険会社とのやり取りが終わりました。
そのやり取りの厄介さについて、せっかくなので書いてみます。
自分は、クレジットカードの付帯保険があれば基本OK派なのですが、母はいつの間にか一人だけ任意保険に加入していました。加えて母も海外旅行保険が付帯したクレジットカードを複数枚(なんと6枚)持っていたため、最終的にこの任意保険と複数の付帯保険の保険会社との調整が必要となり、時間を要しました。以下、順を追って説明してみます。
■まずは任意保険
●1月7日(横浜乗船)
大黒ふ頭に到着したバスを降りる際、母が転倒。痛みがあるけれど、いずれ治まるだろうと思ったのと、船社のスタッフが船にもメディカルセンターがあるから大丈夫ですよと、親切に車椅子を手配して乗船サポートをしてくれたので、そのまま乗船。ところが、いつになっても痛みは治まらず...
●1月8日(怪我翌日:終日航海日)
船のメディカルセンターで骨折の可能性を指摘された後、終日航海日でしたが陸が目視出来たので、外に出たらスマホが電波を拾えました。任意保険は、保険代理店をやっている親戚を介していたので、まずはそこに電話。この直前まで、加入していたことすら教えられていなかったのと、母が持参していた書類では保険内容がイマイチ分かり辛かったのとで、まずはどんな保険なのか分かる資料をメールして欲しいと依頼。また、よく見たら名前のローマ字表記が間違って契約されていて(親戚なのに(笑))、契約の訂正を依頼。同時に、事故が発生したことを保険会社に伝えてもらいました。
電話を切ってすぐ電波を拾えなくなり、頻繁にやり取りが必要になりそうだったので、船のWi-Fiを仕方なく契約。スマホは楽天モバイルだったので、Wi-Fiがあれば国内同様に無料通話可能で、内側客室でも問題無く電話できるようになりました。(後にこのWi-Fi料金$47.50は、任意保険の「旅行事故緊急費用補償特約」でカバーされました。)
●1月9日(終日航海日)
保険会社からメールが届き、具体的な事故や怪我の状況確認と、基隆での病院受診について(保険会社の提携病院は基隆に無いので台北まで移動可能か、もし基隆で受診希望なら現地の協力会社に手配するのに時間を要する等)の希望確認があり返答。
実はこの時点で既に、基隆に到着したら病院で検査することが船のメディカルセンターで決められており、もう保険会社のサポートを受けられる選択肢はありませんでした。メディカルセンターの医師が、病院受診をサポートする現地エージェントを手配する旨了承する書類のサインを求めてきて、これを断って保険会社のサポートを受けるなら、船内での治療を一切拒否する書類にサインしろと迫られ、検討の余地なく了承せざるを得ませんでした。
後日、無関係な現地エージェントを利用した費用($100.00現金払い)は払えないと保険会社に言われ、少し厄介に。「医療通訳、病院通院のための送迎交通費、治療のため当初の旅行行程を離脱した場合のホテル・空港等への送迎交通費以外の現地エージェント手数料は補償の対象外」と。しかし幸いなことに、エージェントの領収書に「日本語通訳」の記述があり、最終的には全額カバーされました。
このように、クルーズ特有の事情で、保険でカバーできない出費を強いられる可能性があるというのは、勉強になりました。
●1月10日(基隆)
朝メディカルセンターにて、これまでの受診料や痛み止め等の薬代の領収書をゲット。
同時に、ここでクルーズを終了して飛行機で帰国すべきか、クルーズを継続して良いのか、これから受診する病院の医師の診断結果を船のメディカルセンターに提出するよう、そのフォーマットを受領。医師のクルーズ継続の許可が無ければ、もう乗船は許されないと言われました。(そこまで考えてなかったので、荷物等まとめておらず、ちょっと焦りました。前日夜にはレセプションで、仮にここでクルーズ終了となっても、旅行代金の返還や損害賠償等は求めない旨約束する書類にもサインを求められており、結果次第で本当に厳しい状況で異国に放り出されるところでした。)
下船すると現地エージェントが待っており、付き添われタクシーで病院へ。病院にも他のエージェントがおり、既に受診の順番待ちをしていてくれました。受診に立ち会ったエージェントが通訳をしてくれ、レントゲンにて背骨の圧迫骨折は確定。足の打撲部分は物凄い内出血で血がたまっており、注射器で皮膚の表面を刺して、たまっていた血を放出し消毒して包帯されました。(最終的に、この足の怪我が一番長引きました。というか、今も完治していません。)
船には戻って良いとのことで、メディカルセンター提出用の書類に記入依頼。(実はこの際、保険会社からも、車移動の場合にどんなタイプ(普通車、セダン等)で移動するべきか、飛行機はアップグレードが必要であるか等、一番安全に移動する手段を医師に指示してもらう書面を渡されており、クルーズ継続の場合も下船する那覇から東京の自宅までの移動に関して特別な指示があるかもしれないとのことで、極力注意事項等を書いてもらうよう言われていました。しかし、この書類は医師から「私が書くべき書類ではない」と記入を拒否されてしまいました。保険会社が書いてくれと言ってると伝えても、エージェントですら「今回のケースでこの書類は医師が書くべき項目がほとんど無い」と不思議がられる始末。「自分で書くのではないのか?」と、取り合ってもらえませんでした。困りましたが、後に保険会社に事情を説明し、問題にはなりませんでした。)処方箋が出されると、薬もエージェントが取ってきてくれ、最後にクレジットカードで支払い。
タクシーで船に戻ると、交通費、受診料、処方された薬代、診断書発行手数料等、全て領収書をそろえ、エージェントがまとめて渡してくれました。もちろん、全て任意保険でカバーされました。エージェント自身の手数料の領収書は、翌日客室に届けられました。
なお、診断書を翻訳してみたところ、背骨の圧迫骨折についてしか書いておらず、足の怪我について病院で受けた治療や、事故後一度も便が出ておらずお腹が膨れ気味で食事があまり食べられなくなっていて、便秘薬等を処方された事などについて、一切触れられていませんでした。仕方ないので、事情を保険会社に伝え、担当者への申し送り事項として記録に残してもらいました。
●1月11日(基隆)
このクルーズは那覇下船で、東京まで帰らなければならないので、下船後について保険会社に問い合わせました。圧迫骨折にも関わらず、船のメディカルセンターも基隆の病院からもコルセットの提供が無く、安静な体制を保つのが大変だったので、無理に一度に東京まで帰るより、那覇で適切に治療を受けた方が良いかもしれないと思ったのです。ところが、那覇で医療機関を紹介してもらえないかと聞いたところ、帰国後の国内医療機関の紹介等はサポートに含まれないので、自力でインターネット等で検索して下さいとの返事。これは、もう早く東京に戻るしかないと諦めました。
なお、コルセットの提供が無かった原因は、船のメディカルセンターにサイズの合うコルセットが無く、提供されなかったにも関わらず、船から病院に提供された書類にはコルセット提供済みと誤った情報が記載されており、病院は追加の提供は必要無いと判断したのだろうということが、後日書類を翻訳して分かりました。酷い話です。
●1月12日(石垣島)
特に石垣島に下船せず、翌日の那覇下船後について検討。医師からの移動に関する指示も無かったことで、特別な移動手段は選べないのですが、那覇から羽田へのJAL便は、車椅子等のサポートが必要な乗客向けの無償のアシストについての窓口があり、ここに電話。那覇空港で車椅子を提供してもらい、狭い機内まで入れる特殊な車椅子で搭乗サポートしてもったり、羽田到着後も空港のタクシー乗り場まで車椅子で運んでもらえる予約が出来ました。これでやっと、自力で帰宅できる目途が立ちました。
なお、航空券の変更費用は「行程離脱費用」として補償可能と保険会社に言われていましたが、この少し前、羽田空港で大変な航空機接触事故が起きた影響で、この頃JALは全ての便での予約変更が無償とされており、追加料金無く便を早めることが出来ました。
●1月13日(那覇下船)
下船後、那覇空港までのタクシー代(2,400円)、羽田空港から自宅までのタクシー代(10,670円)については、元々予定していた交通手段の費用を差し引いた金額が、保険で補償されました。
●帰宅後の通院
まずは、旅行中に発生した支払いの書類を整理し保険会社に送付。自宅近所の整形外科へ通院を始めると、安静にするしかない圧迫骨折よりも、足の打撲の治療がメインとなっていきました。内出血から内部で広範に壊死した細胞を取り除く簡易な手術を行い、その傷口がなかなか塞がらず、感染症を防ぎながら傷口が塞がるまで治療が続いた結果、6月19日までに47回通院し、治療費や処方薬の領収書や明細書、歩けなかった頃に利用したタクシーの領収書等が、計170枚にも及びました。(この間、クイーンエリザベスで太平洋横断とかもしてるのですが(オイ!)、医師の指示通りに、旅行中も消毒や包帯の交換等を行いました。)
これらの書類を保険会社に送付し、全てが認められて7月には保険金が振り込まれました。クレジットカード付帯保険は使わず、任意保険のみで処理し、この時はこれで終わりだと思っていました...
●まさかの後遺障害保険金
8月になって、任意保険会社より、怪我から180日が経過したけれど後遺障害保険金の請求はありませんかと、わざわざメールが届きました。私自身は、6月で完治したと思っていたのですが、念のため母に現在の状況を確認。すると、それ後遺障害ではないの?という状況が分かってきました。
- 実は怪我をしてからずっと、毎回美容室で髪を洗う時に仰向けに反らす姿勢が痛くてできなくなってしまったままで、もう年のせいだと諦めてる。
- 毎朝起きる時、実は今も痛くてしばらく動けないのも治ってない。
- 骨折が治ったというのも、骨折部分が盛り上がった形になっていて、以前の形に戻った訳ではない。
- 歩行が以前のようには出来なくなり、ちょっとした距離でもタクシーを使うようになった。
転倒前は問題無く出来たことが出来なくなっているとか、私からすると後遺障害なのではと思える症状が今でも続いているのに、本人は年のせいと勝手に諦めており、医者にもちゃんと言っていないということが判明しました。聞いてみるものです。
状況を伝えると、保険会社から「圧迫骨折の診断名より脊柱の変形障害が発生している可能性は高いと考えております」との返事。請求はまだ間に合うので、後遺障害診断書と検査画像を手配して下さいとの有難い申し出がありました。また、足の打撲部分について、この時点でも傷が目立ち、かさぶたも取れない状況で、内出血で広範に変色した皮膚の色も戻っていなかったのですが、「手のひら大(指の部分は含まない)の人目に付く痕が永久的に残る場合に認定対象」とのことで、そこまで大きいとは言えなかったのですが、こちらも一応写真と診断書を提出という話になりました。
ただし、何故か醜状痕の後遺障害の認定は、皮膚科または形成外科の医師による診断書の提出が必要と言われてしまいます。通院していた整形外科の医師の診断書では、ダメだというのです。そのため、この診断書のためだけに、新たに皮膚科の医療機関を探すことになりました。整形外科の先生からは、今までも保険用の診断書何度も書いてるけど、そんなこと要求してくるケース初めてだし、今まで治療を診てない先生に診断書だけ書いて欲しいとか、失礼だから紹介状も書けないと断られてしまいました。
■任意保険とクレジットカード付帯保険の重複
ここでふと気付きます。そういえば、母は6枚も付帯保険のあるクレジットカードがあったけれど、今までは自身の出費を補ってもらう以上に保険金が出ることは無かったので、任意保険を使うか付帯保険を使うかの選択だったけれど、後遺障害保険金は扱いが違うのではないか。色々検索してみると、以下の2つのポイントが判明しました。
- 後遺障害保険金は、任意保険とクレジットカード付帯保険が両方支払われる
- クレジットカードが複数ある場合は、その中で最も保険金額が高額なものを上限に、各クレジットカードの保険金額の上限によって各社が按分して保険金を支払う
つまりこれは、クレジットカードの保険会社全てに連絡を取る必要がありそうだぞと...ゾッとしました。事故に関する資料は全て任意保険会社に提出してしまっており、手元に原本は残っていない。どうやって証明するのだろうか。
●各保険会社の最初の対応
まずは、任意保険会社に確認。すると、付帯保険の会社には、自分で連絡するようにとのこと。そこで、高額な上位3社に電話してみました。
- A社の回答:書類無いのに後遺障害だけの申請を受けることは無く、任意保険の会社から連絡を受けるのが通常のはず。任意保険会社は調整する気が無いのか、問いただして。
- B社C社の回答:後遺障害だけで受け付けはする。任意保険会社が後遺障害認定した後連絡くれれば良い。でも、そもそもクルーズ旅行の場合、出国スタンプ押される前の怪我は補償期間ではない。原則的には払えない。
待て待て。B社C社おかしいだろ。B社は、事案によってはスタンプ押印24時間前から認めるので、対象になることもあるとのこと。しかしC社は、スタンプ押印前の事故は対象外と言い張る。そこで、そんなことどこに書いてあるのかと問い質すと、「内部で決まっている」と。カードと一緒に届く冊子等に書いてある「海外旅行目的で家を出発&出国前日午前0時から」補償期間というのは、あくまで飛行機の場合の話で、クルーズは違うのだと言うのです。冊子はカード会社が作っているのであって、保険会社側の実際のルールとは異なると。そんなバカな...
それ、どこかで公開しているのですかと問うと、答えられない。「A社は補償期間だと認めている」「業界で解釈がバラバラなのか?」等と問い詰めると、確認して後日回答するという言葉をやっと引き出せました。
そして後日、クルーズでも「海外旅行目的で家を出発&出国前日午前0時から」補償期間との当たり前の結論の電話を受けました。最初に問い合わせた相手は、いかにもサポートセンターのマニュアル回答という感じでしたが、改めて電話してきた方は、権限のある社員さんという感じ。普通、サポートセンターの言うことを信じて諦めてしまう人が多いと思うのですが、B社C社と複数の会社がクルーズ旅行を例外扱いしていることから、これは単なる勘違いというより、業界的な慣習に問題があるのではないかと感じました。
思うに、日本の港を転々とした後に海外に寄港するクルーズの場合に、このスタンプ前対象外問題が存在するのはある程度理解できるので、そういったケースへの対処ルールが、今回のように最初の寄港地が海外というケースにまで、誤って当てはめられる状況が放置されてきたのではないか。しかし、門前払いするための悪意のあるマニュアルが存在するのではないかという疑念も残りました。ということで、イザとなったら皆さん、諦めてはいけません。食い下がれば道は開けます。
●結果的にC社様々
後日C社から、複数あるカード会社の中でうちが一番保険金額が高額なら、カード会社側の窓口になって、任意保険会社とも連携を取りますとの心強い申し出がありました。診断書等は任意保険会社に全て送ってもらえれば、C社が必要な書類は任意保険会社から提供してもらうように調整しますと。
ですよねー
一社一社こちらが書類送る必要なんて、あり得ないですよねー
その申し出待ってました。是非お願いします。御社が最高額です!
その翌日A社から、やっぱり後遺障害保険だけでも受け付けますとの連絡。残りの金額が少ない3社には連絡していませんが、C社から届いた保険金請求書に全てのクレジットカード情報を記載し、お任せすることが出来ました。
●後遺障害認定
8月下旬に診断書をそろえて任意保険会社に送付。9月下旬、醜状痕は大きさが満たないため対象外だけれど、圧迫骨折の部分については「脊柱に変形を残す場合」に該当するとの結果が伝えられ、後遺障害保険金が一定のパーセンテージで無事振り込まれました。任意保険会社の担当者が連絡をくれなければ、請求する気が無かったお金ですから、本当に感謝の気持ちでした。タクシー利用が増えてしまった母にとって、とても助かるものとなりました。
10月中旬になると、C社からも同じパーセンテージで保険金が振り込まれたのですが、任意保険の10倍の保険金額のクレジットカード付帯保険だったので、振り込み額も10倍。驚きました。最初の門前払いで諦めなくて良かったと思いました。ただ、ここで一つ後悔が。実は、B社もC社と同じ上限額だったのですが、これは自動付帯での話。利用付帯であれば、その倍額だったのです。B社のクレジットカードを使って、公共交通乗用具(今回であればクルーズ代金等)の支払いをしていれば、受け取れる後遺障害保険金は倍額だったのです。加入していた任意保険の20倍... ご利用は計画的に。
■任意保険と付帯保険どっち?
今回、もし母が任意保険に加入していなくとも、帰国して治療を終えた6月下旬までに発生した費用は、母所有のクレジットカードの付帯保険でも同じく支払われるものでした。その後の後遺障害保険の額も、任意保険は付帯保険の10分の1しか想定していない低額なもので、そこまでの大怪我は想定していませんでした。ですから、今回に限って言えば、任意保険に入るよりB社の利用付帯の条件を満たすことの方が、本当は重要だったと言えます。
母は、無駄に年会費を払ってろくに使わないクレジットカードを何枚も所持しているような人で、そこに付帯する保険の内容も一切把握していません。正直、解約すべきカードがいくつもありますが、いくら言っても放置です。こういう人にとっては、加入した任意保険が無駄だったとしても、大した意味はないのでしょう。ただの安心感目的です。
対して私は無駄が嫌いで、充実した付帯保険のクレジットカードがあれば、任意保険は要らないと考えていますし、利用付帯も忘れません。母のように、付帯保険としても重複していて意味が無いようなクレジットカードを、何かのステイタス(大したものではない)として持ち続け年会費を無駄にするようなことは大嫌いです。
とはいえ、人様に任意保険に入るなとは言いません。能動的に働きかけなければ何も得られない付帯保険より、わざわざ後遺障害保険のお伺いをしてくれた任意保険の方がサポートは手厚いということも、今回実感出来ました。加えて、付帯保険で門前払いされそうになったことで、クルーズ旅行においては、確かに任意保険でしかカバーされない航程があるということも認識できました。日本の港を転々とした後に海外に寄港するような航程の場合、付帯の海外旅行保険は、例の出国スタンプ前問題が生じるのです。そのため、国内旅行保険も付帯してないと、国内段階での事故が保険期間外になりかねません。しかも、付帯の国内旅行保険は、利用付帯で当該公共交通乗用具に乗っている間の事故だけが補償対象だったりして、国内寄港地を観光中に怪我をすると、カバーされないことが容易に想像出来ます。これが任意保険であれば、旅行期間=保険期間に設定出来るので、国内を転々と寄港している段階でもカバー出来ます。この差は決定的です。
結論としては、ごちゃごちゃ考えずに無駄な出費も気にしない人は、付帯保険があっても任意保険も入れば良い。無駄が耐えられない私のような人は、自らのクレジットカードの付帯保険の内容をきちんと把握し、それで本当に足りるなら任意保険に入らない。ただし航程によっては、任意保険も入るべき必要性がある。それに、付帯保険でカバーされるような事故でも、後遺障害保険が適用されるような大怪我なら、任意保険に加入していれば両方保険金がもらえるので、無駄にもならない。
これらを考慮し、後悔しない選択をしたいと思うようになりました。
■蛇足
もしも海外寄港地で下船させられるような深刻な事態に陥った場合、具体的にどんな出費が生じて、それがどこまで補償されるかとか、洋上からヘリコプター等で緊急搬送となった場合、いくらまで補償されるかとか、クルーズ特有の危機的状況を考慮しないと、一般的な任意保険では足りないという場面も想定できます。
任意保険派の方も、任意保険だけで全部OKという訳でもなく、付帯保険との併用で欠点を補うのというのは悪くないでしょう。逆の発想で、付帯保険に任意保険を追加するような商品も存在します。(キャンセルの場合のクルーズ特約的なものは、流石に付帯保険では太刀打ちできませんが。)
任意保険だけで完璧を目指と高額になる。長期間のクルーズともなれば、最長90日間が自動で保険期間となるクレジットカード付帯保険の方が、仮に年会費が高額でもコスパが良いかもしれない。片道クルーズと陸路の旅を組み合わせ、多数の国を巡る場合もそう。
私が持っているクレジットカードで言えば、利用付帯の条件を満たせば、1万円以上の年会費のものより年会費無料のカードの方が優れた海外旅行保険が付帯していたりもする。
まあ、旅行前にそんなことばかり考えていると、流石に疲れてしまいますけどね...
以上、長々とお付き合いありがとうございました。
書いたらスッキリしました!