JALは潰れるべきだった

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-->追記
JALの話がホットなのか、このページのみアクセスが増えてますが、もっと新しい、補足記事もあるので、そちらも合わせてお読みいただけると幸いです。

7月26日
JALの件の補足
8月7日
焼け石に水なJALの経営再建方針
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以前、LCCの激安航空チケットの話題と共に、JALの西松社長のことなどを取り上げた。
http://maruko.to/2009/04/post-28.html

この時、「2010年10月の羽田拡張が、日本の航空行政のターニングポイントだろう。」と書いた。

ところが、先月末、とんでもないことが起き、日本の空は、お先真っ暗になった。
皆既日食どころじゃない。真っ暗だ。

官僚が利権を守るために、JALの経営難につけ込み、機能不全の麻生政権のどさくさに紛れて、最悪の支援策を決めた。

フォーサイト8月号「麻生政権の置き土産「官営日本航空」のデタラメ」
http://www.shinchosha.co.jp/foresight/20th/2009/07/41.html
http://www.fsight.jp/article/5089

小泉改革で完全民営化が決まっていた日本政策投資銀行を、財務省が天下り先を守るために民営化を阻止した話が出ていた。JALの救済と、日本政策投資銀行法の改正の時期が近かったのは、偶然ではないというのだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/4209799/
本来、↑こういう疑問が出るのが当たり前だけど、麻生政権で官僚支配国家に逆戻りしたから、こうなってしまった。なんだかんだ言って、小泉は偉大だった...

JALは、実は緊急支援が必要という程ではなかったけれど、日本政策投資銀行の民営化阻止したい財務省と、航空利権を確保したい国交省がタッグを組んで、直ぐにでもJALを国が支援する必要があるとふれ回り、情報操作成功ってわけだ。

はっきり言おう。

そもそもJALは、潰れた方が、日本のためだった。

仮にJALの経営難が事実だったとしても、国が助ける必要なんて、一切なかったはずだ。自力で再生できないほど最悪な体質なら、むしろ無くなった方が、国民の利益になった。

その理由は、冒頭にリンクした、LCCを取り上げたかつてのブログを読み返してもらえば、理解できるだろう。世界はLCCの時代だ。それに、JALが無くなっても、経営がマシなANAが残れば、十分ではないか。西松社長は、残念ながら失敗したのだ。

ANAは、三菱のMRJを発注し、ローンチカスタマーになってくれた。経産省が推進する、YS-11以来の国産旅客機だ。だけどJALは、発注しなかった。仮に国策として、どちらかの会社に日本の空を委ねるとしたって、間違いなくANAだろ。

国産旅客機を発注もせず、放漫経営で赤字になった民間会社なんて、助ける価値がどこにある?

しかも、そんなダメ会社が、親方日の丸になってしまった以上、もうJALの経営が効率化されることもあるまい。

これは、エルピーダの件と全く同じだ。
http://diamond.jp/series/yamazaki/10086/

この国は、官僚天国の、高コスト・非効率・サービス最低会社を税金で支える国民無視の時代に、逆戻りしようとしている。ここは一体、どこの共産主義国家だ?
麻生政権てのは、一体どれだけマヌケだったのさ?

財務官僚は、民主党政権が成立する前にと、無能な麻生政権の間に駆け込みで悪行の限りをつくそうと、ここ何年もの改革を一機に逆行させたわけだ。協力した国交省共々、最低にずる賢い連中だ。


空路の公正な価格競争がもたらされない結果、日本の国内旅行は高額なままで、海外の航空会社使って海外旅行した方が安いなんて状況が、どうして許されるんだ?

国内旅行が高額な結果、当然日本人も海外ばかり行って、金を落としてくる。

どんなトンデモ経済政策だよ?!


ポップカルチャー外交、地方空港のLCCへの解放、LCCとの公正な価格競争による安価な国内空路の確保は、観光立国政策の観点から、全てリンクしなければならない。最近では、国営マンガ喫茶と揶揄されたアレの件、加えて、いつになっても不安定な政権のせいで実現しない、カジノ合法化の件も、お台場ではなく、ちゃんと立地を考えれば、全て観光資源につながる。

魅力的な文化の海外への売り込みと、その文化を生み出すアニメ産業等の健全な育成はセットだし、一箇所に集中しない豊富な観光資源の構築と、それらを結ぶ国内の安価な交通インフラの整備もセットで、初めて、海外からのリピーターを増やそうという観光立国政策の目標に近づく。

縦割り利権行政では、永遠に解決できないよ!

なんか最近、経済産業省だけは、孤軍奮闘している気がするけど...


とりあえず個人的には、JALのマイレージは解約することにする。無意味な抵抗だけど(涙)
ま、どのみち日本の航空会社のマイレージサービスは最低なので、JALにはほとんど貯めてないけど(苦笑)

そして今後、可能な限り、JALには乗らないように、心がけようと思う。

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このページは、ranpouが2009年7月23日 02:17に書いたブログ記事です。

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