2000年1月8日〜10日



今回は、少し時間に余裕を持って、成田の第2ターミナルの外れ(外とも言う?)にあるVISAカードのラウンジを利用してみた。 丁度デルタ航空も第2ターミナルなので、近くて便利だ。しかし、思ったよりもしょぼいラウンジで、無料でドリンクが飲めるということ以外、つまらないので予定の半分の30分で出てしまった。

VISAジャパンのラウンジを出て向かったのが、ここ「ビジネス&トラベルセンター」。 ここは、97年に旅行した時以来だが、特に表記されていないがNIFTYの会員なら無料で使用出来るラウンジだ。

VISAのみたいに、ビールやソフトドリンクとはいかないが、コーヒーや紅茶くらいならセルフサービスで無料で、ソファーも沢山あるので、こっちの方がくつろげる。 雑誌や新聞、壁にはモジュラージャック、その他使用料を払えばパソコンも利用出来る。これは使ったことが無いので確かなことは知らないが、多分NIFTYに接続するのではないか。インターネットくらい出来るのかな。 場所も、VISAのがターミナルから遠いのに対して、ここはゲートのすぐ近くなので便利だ。 混んでいる場合は事前に予約していないとダメだが、すいていれば突然でも利用出来る。 コピー機やFAXもあるので、いざという時には本当に助かるだろう。

さて今回は、デルタ航空を利用した。何故デルタか?それは、一泊で帰国するような格安航空券は、デルタか大韓航空しか売っておらず、しかも今回ははデルタしか無かったのだ。 もしも他にAAやUAの選択肢があれば、高くてもそっちにしただろう。しかし、デルタ航空は初めてだったが、思ったよりも悪くなかった。噂どおり、スチュワーデスは皆さん高齢でしたが(笑) 夕食にカツ丼が出る航空会社なんて吃驚。朝食も、日本食があるというので選んでみたら、コンビニのようなオニギリだった。ちょっとガッカリ。

座席にある電話は、AT&Tだった。普通に電話は出来たが、相変わらずノートPCでのインターネット接続には失敗した。 ここからメールとか出したかったんだけどねー

今回、最大の関門はアメリカ入国だった。ポートランドは鬼門だ。そもそも、飛行機を降りてから1時間も入管で並ばされた。その上、一泊のみでラスベガスなんて観光客は怪しいもんだから、止められてしまった。 正直に、ギャンブルするだけだと言っても、なかなか理解してもらえない。仕事は何か、所持金はいくらかとか聞かれ、コンピュータエンジニアで500ドルくらい持ってると答えたら、詳しく取り調べするために別室に連れて行かれた。 そこで別の係官から再度職業や所持金を聞かれるが、恐らくギャンブル目的にしては所持金が少ないと思われたと思ったので、後でATM使うと付け加えた。 所持品はショルダーバッグだけだったが、ここで中身をチェックされた。デジタルカメラとノートPCに興味を示し、何の為にPCを持ち歩いているのか聞かれたので、デジカメで撮った写真をノートに保存するんだと答えたら、やってみせろと言う。 とりあえずノートを起動するも、既に機内で使用していたのでバッテリーが少ないと警告が出てる。一応、機内で撮って転送した、機内食のカツ丼JPG写真を画面一杯に見せる(苦笑)数枚見せて、相手も納得してくれた。 もう一人別の係官がフラッと現われ、コンピュータの展示会とかに出席するのかとか聞かれたが、ギャンブルだけだと主張すると驚いていた。 ここで30分くらい足止めくらってやっと解放されると、もう他の客は残っていなかった。どこにも行列が出来ていないと、初めての空港なのでどっちに向かったら良いか迷っていると、警備のような白人のオッサンが向こうにまわれと指示してくれた。 これが、荷物検査をせずに素通りする道だったようで、今度は若い黒人の荷物検査の検査官?みたいな兄ちゃんに止められた。 それもいきなり、「コンピュータエンジニアのコガか?」ときた。もう、最初に検査された時点で、注意人物として情報が流れているようだ。 そうだと答えると、荷物検査を通れと言われた。言われるがまま、まだ荷物の中身を見せる。そしたら、さっき素通りする道を教えてくれたオッサンが来て、

オッサン「どうした。」
兄ちゃん「検査を素通りしようとした」
オッサン「オレが指示したんだ」
兄ちゃん「コンピュータエンジニアのコガですよ」
オッサン「ああ、分かってるよ」

みたいな会話の後、結局黒人の検査官が納得いくまで検査するということに。マジメな兄ちゃんで、好感は持てたけど(苦笑)

兄ちゃん「パソコンにJPG画像とか入っているか」
らんぽう「入ってる」
兄ちゃん「起動しろ」
しばし起動待ち...
兄ちゃん「プロセッサは何だ?」
らんぽう「MMXペンティアム133」
兄ちゃん「133か」
だからどうしたってことは無いのだが、単にコンピュータにちょっと詳しくて興味があるらしい。
らんぽう「バッテリーが残り少ないんだ(インジケータを示しながら)」
兄ちゃん「わかった」
兄ちゃん「幼児ポルノとかダメなのは知ってるか」
らんぽう「はい(ちょっと予想外の質問で驚いたけど)」
兄ちゃん「会社は?どんな会社か?」
らんぽう「CGで映画とか作ってる」
兄ちゃん「そのCG画像を見せろ」
らんぽう「自分は保守とかしてるからそういう画像は持ってない」
兄ちゃん「ビジネスカードかIDカード持ってるか?」
会社の名刺を見せる。
この辺で、画面にデルタの機内食のカツ丼が画面一杯に表示された。
兄ちゃん「他の画像も見せろ」
2・3枚見せた後、やっと納得して解放してくれた。もう、ラスベガスへの乗り継ぎ便の搭乗が始まっている時間だった。

なんとかデルタのラスベガス行き国内線に乗り、軽食(というかおやつ)で一息。ちなみに国内線の電話はGTEだった。

空港からホテルは、前回同様シャトルバスを利用。前回と別の会社で、3ドル75セントだった。ショルダーバックしかなく、運ちゃんに手伝ってもらうことが無かったので、降り際に備え付けのカップに25セントだけほうり込んだ。 で、これが今回のホテル、バリーズの部屋。今度は、ベットが2つあった(^^;;今回は、一睡もしないのに...(苦笑)

このホテルは、前回のパリスホテルと同じヒルトン系列で、しかもパリスの隣りにあって中でつながってもいる。 とりあえずノートPCでインターネットへ接続し、メールの送受信を終え、夜には荷物を置いて直ぐにパリスへ行き、数百ドルでブラックジャックの感覚を取り戻した。 その後ATMで2000ドルおろして本番へ突入し、夜中0時をまわった頃にやっと2000ドルの利益を上げた。勝ち負けの繰り返しで、女性ディーラーに「アップダウンが激しい」と笑われる。

そうそう、ディーラーへのチップの渡し方にもいくつかあるが、大きく勝った次のゲームで、掛け金としてチップを上乗せすることにいつもしている。 勝てば、ディーラーへのチップの額も大きくなる。5ドルから25ドル程度をチップとして賭けることにしているが、チップの有無ではディーラーの態度も明らかに違う。 ゲームに熱くなるとついつい忘れがちだが、チップは潤滑油だから、負け気味で流れを変えたい時にも、時々チップを賭けることにしている。確率的な話からすれば全然無意味なんだけど(苦笑)

その後、遅い夕食を取ることとした。

本当はバフェにありつきたかったが、時間が遅く終わっており、仕方なくバリーズ内の他のレストランへ。ステーキを頼んだら、案の定というか、デカい肉が出てきた。 写真じゃ分からないかもしれないが、普通なら食べきれないだろう。

食後に間をおいてから、再度ブラックジャックへ。明け方3時過ぎくらいまでに更に2000ドルほど勝ち、とりあえず部屋で記念撮影(苦笑)現金2000ドルと、1000ドルコイン4枚、1ドルコイン2枚。

この後、ここで止めても良かったのに、翌朝の飛行機までの時間が余ってるもんだから、つい再勝負をかけてしまった。朝5時には2000ドル減り、6時には更に2000ドル減り、6時半には元金の2000ドルも消えていた(自爆)

敗因は、単に寝不足。寝不足で判断をミスすること多数。最初の負けの2000ドルなんて、ルールの違うブラックジャックの席(普段なら絶対座らない)に座ってしまい、間違いに気づいても「ま、いいか」とか思っちゃってそのまま最後まで... となりのプレイヤーには、「ブラックジャックのルール知らないのか」と馬鹿にされるは、最悪。次の2000ドルは、テーブルは間違えなかったものの、手を間違えるは、ディーラーがブラックジャックを連発するやで撃沈。 もうろうとした意識の中、元の2000ドルも消えていった。そこで、部屋に戻って顔を洗い、コーヒー飲んで目を覚まし、ATMから2000ドルおろして最後の勝負をいどんだ。

20分後、ディーラーが交代する頃には、2000ドルが4000ドルになっていた。これでトントンだ。まだ利益を出していない。あと数十分で、飛行場へ向かわなければ...
次のディーラーになっても流れは変わらず、タイムリミットまでには合計で5300ドルになっていた。 勝ちが続いているにもかかわらずゲームを中断するのは辛かったが、これで旅行の費用はすべてまかなえ、数百ドルおつりもあるしと諦め、「change please」と席をたったのでした。

急いでチェックアウトし、タクシーで空港へ向かった。このタクシーの運ちゃんがまた...

運ちゃん「中国人か?」
らんぽう「日本人だ」
運ちゃん「あぁ、俺も日本語しゃべれるぜ」
らんぽう「へー、そう」
運ちゃん「ソニー、ニッサン、トヨタ、コンニチワ、サヨナラ...」
らんぽう「(笑)」

運ちゃん「荷物それだけか?」
らんぽう「そう、このバッグだけ」
運ちゃん「そいつは良い!(重い荷物を持ってふらふらしてるそぶりで)両手にスーツケースかかえてる奴等なんて馬鹿さ。」
らんぽう「そうだね(笑)」

運ちゃん「日本語で、奇麗な女性のことなんて言うんだ?」
らんぽう「んーー、キレイ、ビジン、カワイイ」
運ちゃん「コンニチワー、オォ、キレイ、ビジン、カワイイー!」「OK?」
らんぽう「(爆笑)そうそう」

終始こんな感じで、サービス精神が旺盛なのには脱帽。最後は、また「さよなら兄弟」と言われた。これって、こっちの運ちゃんの常套句なのか?(笑)

で、帰りは問題もなく、またポートランド経由で帰国したのでした。機内食で、昨晩のステーキを忘れてまたステーキを選んでしまいちょっと失敗したが、これがラスベガスで食べたのより美味しくて吃驚。 ステーキとソバとケーキという組み合わせは信じられないが、美味しかったので合格。最近の機内食って、もしかしてみんなこんなに味が良くなってるんですかね?それとも、普段の僕がロクなもの食べてないだけなんでしょうか?

後者が有力かもしれない(苦笑)美味しい食事に誘ってくれる方、随時募集しております。(^^;

面白い旅でした。


1999年11月のラスベガス
2000年1月のソウル 2000年2月のラスベガス
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