期日前の投票所で、裁判官の国民審査のための公報を立ち読みしてたら、やってきた夫婦らしきカップルが東京8区の公報見て、「こんなの出てるんだ」と山本太郎を指差した。で、その他の候補に目を移し「え、これしか出てないの?そんなはずないよね?」と。でも、しばらく公報を眺め、選択肢が自民、民主、共産以外は山本太郎しかないことをやっと認識。
「自民も民主もやだ。共産は論外。じゃあ...これしかないじゃん。」
「いいんじゃない?それで。」と、二人で山本太郎に決めていた。
実は、東京8区な杉並には、いわゆる第三極系の党の候補者がいない。何故なら、石原パパが、息子の選挙区に対立候補を立てさせなかったからみたいだ。
というのも今回、前杉並区長の山田宏も維新の会から立候補しており、本当は杉並で戦うのが一番楽なはずなのに、本人の希望に反し、突如東京19区から出ることになったからだ。
山田宏は、昔の日本新党ー>新進党の元衆議院議員で、以前石原伸晃に東京8区で負けた後、杉並区長として成功した人物だ。(自分も、区長選では支持していた。)
その後、日本創新党作ったりして大失敗するのだけど、太陽の党より先に、日本創新党を解党して日本維新の会に参加していた。だから、まさか自分が、後から合流した党のせいで杉並から立候補できないなんて、思ってもみなかったんじゃないかな。
日本維新の会と太陽の党が合流した翌日の山田氏のブログに、それが見てとれる。
http://www.yamadahiroshi.com/blog/303/
所属政党や協力政党の候補者との調整で選挙区を鞍替えさせられたならまだしも、8区にそういう候補者は存在しない。つまり、本来は所属政党の攻撃対象のはずの、既存政党の候補者が有利になるために鞍替えさせられたとしか考えられない。いやー、同情する。
まあ、そんなこんなで、杉並は石原パパの息子への親心で、既存政党に不満がある人の受け皿となる候補者がゼロとなり、息子は安泰なはずだった。ところがそこに、山本太郎が突如として現れたというわけだ。逆に言えば、山本太郎が出なければ、石原パパのお陰で、既存政党に不満のある杉並区民の投票先が一切失われていたのかもしれないというのは、東京8区の有権者として知っているべきだろう。まあ、山田氏が8区から出ていたら、投票していたかは別にしても。
ということで、これは、もしかしてもしかするかもしれないとちょっと思った。
まあ、本当に微かな確率だけど。
>追記
山田氏は、19区で落ちながら比例復活を遂げた。維新の普通の候補者より、名簿順位を高くしてもらっていたようで...大人って、大人って...(苦笑)
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