8月6日

この日も朝からSIGGRAPHですが、早速 FULL CONFERENCEを 活用して、「Facial Animation:Past, Present and Future」というPanelsに参加。

 

顔のアニメーションに関し、それぞれ異なる視点から研究している人々が、 自分たちの研究を発表し、パネルディスカッションとして会場からの質問に答える という内容でした。

 今回、このパネルディスカッションについては日本語の同時通訳があると 知っていたのでそれを目当てにしてたのですが、早く席に付きすぎてしまい、 翻訳放送の受信機を借り損ねることに...

 仕方なく、全身全霊を傾けて英語を聞くハメに(自爆)

 なんとか理解出来た内容は、以下のようでした。
 

  この後、午後2時からのElectronic Theater Matineeを見ることになっていたので、デジハリのバスで別の上映会場へ移動しました。

開演の20分程前に到着していたと思いますが、良い席を探すのに苦労しました。座って開演を待っていると、隣の人が「Are you Japanese?」と...
話を聞くと韓国の方で、今回が初めての海外旅行で、これをとても楽しみにしていたとのこと。そのまま開演まで、お互いにつたない英語(らしき言葉ともいう(笑))で話してました。

上映作品については、59作品中に日本のが11作品も入っていて、ビックリしました。
中でも、MTVジャパンの寺井 弘典さんは2作品も入っており(片方は、去年の第6回国際アニメーションフェスティバル広島大会で優秀賞を獲得した作品のロングバージョン)、一つはElectronic TheaterのTシャツにもなっていて驚きました。

ナムコのSOULBLADEだの、コカ・コーラのCMで有名な、スノーボードやってる人と観客をバラバラに動かす例のアレだとか(知らない人、ごめんなさい(^^;;)(注:コレはフランスの作品でしたが)、「えー、ウッソー、こんな映画も?」ってところでは「パラサイト イヴ」の映画のCMでよくTVに流れてたシーン(リンクス制作)もあって、なんか海外に来てる気がしませんでした(笑)

そういう意味では、やはりCGと分野を限定している分、映像作品の層の厚さとしては広島に劣るように思えましたが、逆にCGでは日本も相当頑張ってるんだと嬉しくなりました。

ただ、海外の映画でのCGの使われかたの凄いの(「タイタニック」で、船の甲板で人々がバラバラに行動してるシーンをまるでヘリコプターから撮影したような映像があるのですが、それが船はもちろん波から個々の人まで、全部CGだとか)には、とても日本じゃ時間的にも予算的にも太刀打ちできないのだろうと思いました。
 

Electronic Theater終了後、デジハリ一行はバスで帰る予定でしたが、僕はまだSIGGRAPHで見たいPanelsがあったので、会場に戻りました。

この日最後のPanelsは、Online Panelで、Motion Capture and CG Character Animationというものでした。既に半分近く終わってしまっていたのですが、今度は日本語翻訳放送の受信機をちゃんと借りました。ところがこれが曲者で、翻訳が下手で、日本語なのに言ってることを理解するのが難しく、途中寝てしまったりしました(^^;;

その中でも、特に印象に残った話としては、以下のようなものがありました。

まぁ、所詮ツールとしての選択肢の一つでしかないというのは当たり前な話で、最初から「モーションキャプチャーか古典アニメーションか」という二者択一的な話はナンセンスな感じがしました。

パネルディスカッションなので、会場からの質問が面白かったです。

劇場を持ってるという人の話で、舞台の裏で俳優のパフォーマンスをモーションキャプチャーし、それをリアルタイムでCGにして、観客にはスクリーンにCGパフォーマンスとして映して見せる、という案はどうか?というのです。

面白い案だとは思いましたが、それって一度動きを記録しちゃえば、俳優は要らないのでは?と思ってしまいました。また、今後は筋肉の動きをキャプチャーするシステム等も検討すべきだという話もあり、それは納得しました。

これが終わると、今日のSIGGRAPHも終了。さて、一人でサンタモニカのホテルまで帰らなければなりません。会場はロサンゼルスのダウンタウンで、交通手段がよく分かりません。ということで、タクシーに直行。こっちで初めて一人で乗るタクシーは、とても緊張しました。のっけから運転手が道路間違えて、いきなり見るからにアブナイ雰囲気の路地に入った時は内心ビビリまくりでした(^^;

最初は英語で「どこから来たのか」「いつまでいるのか」等とお決まりの会話でしたが、フリーウェイに入ると突然変な日本語で話し掛け始め、サービスしてることをアピールしだし、終いには「チップ沢山ネェ」だの「期待してる」だの言い出す始末。ホテルに付くと29ドル数十セントで、「だいたい30ドルネェ」というので、チップを含めて35ドル渡すと、何か不服そう(苦笑)

人は悪くなさそうなんだけど...

記念に写真を取らせてくれと言うと、「Why me?」の連発(そりゃそうだ(^^;)

で、「My memory」だのいい加減な英語を並べて撮らせてもらったのが下の写真です。

デジカメなので、その場で見せると、運「Oh! Good camera!」僕「This is dgital camera.」運「Oh yeah!」

部屋に戻り、中断していたインターネットアクセスに再挑戦。

恐らく、ツアーに参加したからでしょうが、部屋の電話から外線発信するには、ホテルフロントにクレジットカード等を提出しなければならないことが分かり(個人で旅行すれば、チェックインする時に一緒に提出するだろうから、関係ないでしょう。)、やっと通信に成功しました。

ただし、先にモデムセーバーで極性が反転してると表示が出たことから、この接続までに悪戦苦闘したため、わざわざ自作の反転コネクターまで作っての接続で、ちょっと感動しました。(帰国してから、アナログ接続では極性を気にすることは無いと知り、少しショック(^^;;)

早速メールをチェックすると、数日分で40通近く未読が溜まっており、持参の14400bpsのモデムカードではダウンロードだけで数十分かかってしまいました。まぁ、ほとんどは個人宛てではなかったので、一通だけ返事が必要そうな(草の根BBSの知り合いからの、僕が幹事を勤める帰国後のOFF会についての話を含めたアンケートメール)ものに返信を書いて、夕食を食べに行きました。

ホテルの直ぐ近くに、サンタモニカプレイスという大きなショッピングモールがあり、そこでカレーライスを食べました。(米が食べられれば良かった(^^;)

ここは3階まであり、あらゆるジャンルの店が入っていて、プレステやサターン、ニンテンドウ64を扱ってる店に、日本のアニメ英語版のビデオが売ってたので、ついつい(今ごろですが)「M.D.GEIST」を買ってしまいました。

サンタモニカプレイスは、DHIMAのある3rd Street Promenadeにつながっていて、食後にブラブラするのに最適です。

治安が良いとのことで、ここは0時を過ぎても明るく、人通りもあり、路上パフォーマンスをする人も多かったです。
いつも歩行者天国状態なので、道に人垣が出来て、自然と演奏やパフォーマンスを楽しむ環境(と言うか雰囲気)がありました。


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