2000年1月29日〜30日



今回はソウルだ。意外と知られていないが、韓国にはカジノが多い。本当は、済州島というカジノだらけの島に行きたかったのだけれど、飛行機のチケットが押さえられず、ソウルに一ヶ所だけ公認カジノのあるホテルSheraton Walker Hillへ宿泊することとなった。

まずは成田から。

前回のラスベガス同様、成田ではVISAのラウンジを利用し、搭乗前にブラブラしていると、こんなものを見つけた。

売店にて、モバイラーにはたまらないグッズを発見。これ一つで、世界中の電源形状に対応出来るってー代物(注意:電圧はそのまま)。別に、韓国でこれが必要になるわけではなさそうだが、とりあえず購入。

日本エアシステムの機内食。ソウルへ行っている航空会社は多いのだが、格安航空券で一泊で利用出来る会社は少なく、大韓航空が満席だったため他を探したら、残りは日本エアシステムしか無かった。 日本エアシステムで海外に行くのは始めてだったが、日本の航空会社なら機内食は美味しいかと期待した分ガッカリさせられた。かなり不味い。 アメリカ系航空会社の味を見習って欲しい。クロワッサンに、レタス、ハム、チーズが挟まっていたけど、パサパサ感がたまらない。これぞ不味い機内食、といった感じ。 でも、スチュワーデスさんは、皆さんキレイでした。何を基準に航空会社を選ぶべきかなぁ...

もう、ホテルの自室。金浦空港到着後、地下鉄を使って観光しながらホテルまで来たのですが、途中の写真は一枚もありません。何故か?

下手なことして、疑われたくなかったから。観光ガイドに、「常に準戦時下体制なので、空港や地下鉄、高台などでの写真撮影は禁止。」と書かれていたのです。一応、そんなに気にすることは無いと言われていたのですが、地下鉄の駅のトイレに入って吃驚。 トイレの中は軍人だらけだったのです。よく見れば、そこら中に軍服姿で歩いている人がいるではないですか。どう見ても、軍服マニアには見えません。 つーことで、別に詰問されたわけじゃないですが、ホテルに着くまでびびってシャッターが押せませんでした(苦笑)

一応、地下鉄5号線のヨイルナ駅で途中下車し、大韓生命63ビルというところにも行ったのですよ。ちなみに、このビルには60階の展望台、IMAXシアター、水族館、ボーリング場、ショッピングセンターなどがあり、親子連れでごったがえしてました。 サンシャイン60のような場所なのでしょう。

展望台だけ見て、また地下鉄でホテル近くのクワンナル駅まで移動し、そこから15分くらい歩いて(タクシーが拾えなかった)ホテルにたどり着きました。

多分、このホテルに日本人観光客が多いからだろうけど、洗面所の電源は、日本用と韓国用のと両方用意されてました。電圧は110Vと220V。

で、いきなりですが、もうカジノで勝った後。2千ドルのトラベラーズチェックが、730万ウォンになりました。 え?よくわからないって?大体、210万ウォンから、3・4時間で730万ウォンになったんですよ。カジノのコインの写真を撮り損ねて、これはコインから交換した金券みたいなもの。

で、当然ブラックジャックで勝ったのですが、ここのカジノの様子は...お客もディーラーも品が無い。どうしてもラスベガスと比較してしまいましが、場末なカジノの雰囲気がプンプンしてました。 ディーラーは、お客にチップを要求する(勝ってる客に、ボソっと「心遣いが足りない」とか言う)有り様。そのくせ、こっちからチップをあげても、面倒くさそうにボソボソっと聞こえないくらいの声で「ありがとうございます」と形だけ礼を言う。 呆れたのは、最後に勝った状態で席を立とうとしたら、「細かいのは置いてくものだ」とかのたまった。細かいのって言っても、1万ウォンのチップが13枚くらあったのだが、これら約1万3千円相当のコインを「あぁ、どうぞ」と捨てるようにしてテーブルを後にした。

ラスベガスじゃ考えられない話だ。別に、要求されなければ快くチップをはずむところなのだが...

あと、トラベラーズチェックをカジノで使う人に警告。ここで金券をドル紙幣に交換してもらったら、最初に自分が出したサイン記入済みのトラベラーズチェックを混ぜて返された。 「サインしたトラベラーズチェックを返されたって、使えないでしょ。」と言ったら、「そんなことない」と反論され、その時はそうなのかなと引き下がったのだけれど、帰国して銀行に行って聞いたら、「騙されましたね」と言われた。

一応、証明するものが残っていたので、なんとか認めてくれたけど、やはり普通は2ヶ所ともサインしてしまったトラベラーズチェックを返してくるなんてのはカジノのキャッシャーがおかしい。 これから行く方は、こんなことされないように気を付けましょう。

そうそう、同じテーブルでプレイしていた中に、変な爺さんがいて面白かった。ディーラーがカードをシャッフルしたあと、必ず客の誰かに好きな場所にカードを挟ませ、そこの前後でカードを入れ直すのだけれど、それを毎回やらせろと言うのだ。 毎回爺は、カードを両手で挟み、何やら気を送り込み、更にテーブル上に片手をかざしてセンサーのようにゆっくり移動させて場所を探すのだ。そして、ここだ!という場所にカードを挟む。

一々時間かかるけど、まあ笑えるからOKかな。流石に、こんなこと真面目にやってる客はラスベガスにゃいない。

後から参加してきた客に向かって、「あなたは素晴らしい。龍の鼻をお持ちだ。きっと勝ちますよ。」とか言ってたけど、その人はそうでもなかった。 途中一度だけ、僕が勝っているのを見て「あなたがカードを挟みなさい。」と言われ、「え?いいですよ。」と挟もうとしたら、「こういう時は、彼にチップを渡すものだ。」とか注意された。 そんな、人にふっといてディーラーに金出せとは酷いと思ったけど、それがここのローカルルールならば仕方ないし、年長者に逆らうのはここじゃ問題ありそうなので諦め、渋々50,000ウォンも出してしまった。 あんなぶっきらぼうなディーラーには、本当は1ウォンだって渡したくないところなのだが。

数時間いると面白いもので、スタートした時にはコインを山のように積んでハードボイルドに勝負決めてたお客が、スッカラカンになって去って行く。その姿は惨めなものだ。 例のヘンテコ爺さんも、前のプレイでは大勝したらしいけど、持っていたカジノの金券をどんどん放出していた。人がブラックジャックになると、「そちらはさっきから良く出ますね。」とうらやましそうに言う。 僕としては別に、そんなに出てるって気はしないし、特別勝ってるわけでもないのに。終いには、席の位置を代わったりしてもらっていた。 あんな運に頼っている以上、ブラックジャックで勝つことは出来ないのになぁ〜。ディーラーがブラックジャック出しまくるとか、極端に運が悪いってことはたまにあるけど、今は爺さんのかけ方が悪いだけだ。 時々手元の紙っ切れを見て、次にどうするか悩んでたけど、そんなに初心者なら最低100,000ウォンのテーブルなんぞに座ってるのが間違いなのだ。そのくせ他人にはチップを出せと言うのだから始末が悪い。 カジノの偉そうな人と、やたらと親しげに会話していたが、多分ここのカモなのだろう。ナムー

翌日朝、部屋からの眺め。初日は曇ってて良く分からなかったけど、漢江が良く見える。

数少ない、自分の写ってる写真。

いきなり帰りの機内食。また不味かった。

帰国便は18:05だったので、昼間は少し街に出てみた。流石に、初めて来た国でカジノだけってのは寂しいので。 秋葉原のような、パソコン等を売ってる小さな店が沢山軒を連ねている竜山電子商街?へ行ってみて吃驚。秋葉原なんかより、よっぽど店が多い。 メインの通りに面した店は、大阪の日本橋と似た感じなんだけど、デカイ雑居ビルのようなところに小さなパソコンショップが沢山店を構えていてわけがわからない。 ビルのどのフロアへ行っても、同じような店ばかり。取り扱っている商品に違いがあるようにも見えず、店頭に価格を表示していない店がほとんどなので、お客が何を基準に店を選んでいるのかわからない。 時々店員から声をかけられたから、直接交渉するのが基本なのだろう。店先の通路でPCを組み立てている店員も多く、ごちゃごちゃっとしてわかりにくいけど活気があって面白かった。 なんて言うか、”市場”って言葉がピッタリな雰囲気だった。どうみても違法な、日本のアニメのVIDEO−CD(ジブリコーナーとかありました)とか、ビルの1フロア一杯に同じ商品を扱う店が何十件も並んでおり、どうしてこれで共倒れしないのか不思議に思った。 ちゃんと字幕を付けており、店先で上映してるところはどこも凄い人だかりだった。

ここから直接金浦空港へ向かったのだが、帰りが大変だった。ホテルから直接模範タクシーで来たもんで、全然交通手段がわからない。近くにバス停があるらしいことは地図で知っていたのだが、それがどっちか分からない。 かなり焦って、何度も行ったりきたりしているうちに、やっと一台だけ客のいない一般タクシーを見つけ乗車した。ちなみに、一般と模範という二種類のタクシーがあるのだが、一般に観光客が一人で乗ると、遠回りとかされるかもしれないと聞いておりなるべく模範に乗りたかったのだが、こっちが急いでいることが伝わったらしく、何事もなく、むしろ模範よりも良かった。 模範と一般てなんだ?って思うでしょうが、こちらのタクシーは、車体の色とクラス(2000CC以上が模範)で一目で見分けられるようになっており、初乗り運賃からして違う。 来る時の模範の運転手はしつこくて、一日案内するから待ってると言ってきたけど、一般はぶっきらぼうで、降りる時にチップを渡すまでドアを開けなかったくらい。空港に着くのも速かったし、相乗りも無かった(一般タクシーは、運転手の判断で客を相乗りさせることがある。聞いた話では違法とのこと。)。

空港で、残りのウォンをすべてドルに両替し(この時、最初にウォンに両替した時の証明書が必要になるので注意)、無事JAS250便で帰国したのでした。 今度は、済州島のカジノに行ってみたいものです。


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