イギリス等では、アニメとは芸術大学や美術学校で正式に学位を与えられるような、 れっきとしたアートとしての扱いを受けているのですね。
手法にこだわらず、体系的にあらゆる表現方法を学んだ学生達には、 アニメーションの発展に意欲的なBBCやチャンネル4といった 優れた放送局が門戸を開いてくれます。
つまり、表現方法としてのアニメーションを教育する環境と、 それを生かす社会的環境が、イギリスでは整っているです。
この特集で上映されたいくつかの作品を見ても、それがロイヤル・カレッジ・オブ・ アート等に在学中の学生の作品でありながら、独創的で非常に質が高く、 教育の成果というものを改めて認識させられました。
日本でアニメと言うと大抵がセルアニメであって、 独創的な手法や表現を試みている人々はごく僅かだと思います。
セルアニメばかりの偏った業界は、もう既にマンネリ化し始めており、 もっとバランス良く様々な手法のアニメが作られる環境作りが 日本でも必要な時期に来ているとのではないでしょうか。
日本のアニメは世界に認められたという風潮がありますが、 これはセルアニメの非常に特化された一分野の中だけのことなんだと 強烈に思い知らされたと同時に、 アニメとはアーティストと観客とのコミュニケーションの手段の一つなのだ、 と改めて認識させられました。
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